全国建設業労働災害防止大会にて、住安協広報部・株式会社LiveAir 馬場専務が論文発表

2025年10月2日〜3日、神戸市で開催された**「第62回 全国建設業労働災害防止大会」**(主催:建設業労働災害防止協会)において、
大阪住宅安全衛生協議会(住安協)広報部を代表し、株式会社LiveAir 専務取締役COO 馬場健彰が論文発表を行いました。
■ 発表テーマ
「現場管理のDX化へ向けた取組み -現場の“つながり”を、ひとつのアプリで-」
建設業界における「重層下請構造」が抱える情報伝達の課題に対し、
LiveAirが開発を進める**統合型アプリ「BuildBuzz」**を活用して、
現場の安全・生産性・コミュニケーションを包括的に改善する取り組みが紹介されました。
■ 論文の背景
建設現場では、元請・一次下請・二次下請といった多段階の構造の中で、
情報が伝言ゲームのように変質・遅延するケースが少なくありません。
その結果、緊急時の対応が遅れる、責任の所在が曖昧になる、
安全ルールが末端まで徹底されない――といった課題が生じています。
馬場専務は、こうした構造的問題に対してDX(デジタルトランスフォーメーション)の視点から
**「即時性」「正確性」「可視性」**を高める仕組みの重要性を提起しました。
■ BuildBuzzによる課題解決のアプローチ
BuildBuzzは、現場の“つながり”をひとつにする統合アプリとして開発されています。
チャット、ファイル共有、資格証デジタル管理を一体化し、
現場の情報を安全かつスピーディに共有できる点が特徴です。
- 🗨 チャット機能:
オープンウォールやグループDM形式により、
写真・短文・既読確認ベースの即時連絡を実現。
メールに比べてスピードと柔軟性が大幅に向上。 - 📁 ファイルストレージ機能:
プロジェクト単位でフォルダを管理し、
図面・報告書・安全資料を即時共有。
PCと同等の操作感で、現場でもスムーズに利用可能。 - 🪪 オンライン資格者証機能:
各作業員の修了証・資格証をアプリに登録し、
QRコードやNFCタグで提示できるデジタル資格者証を実装。
紛失リスクを防ぎ、資格確認や名簿作成を効率化。
■ 今後の展望
馬場専務は、今後の開発方針として以下の点を挙げました:
- 作業員名簿作成まで自動化できる仕組みの実装
- 不正防止のための独自セキュリティ対策の強化
- NFCタッチによる即時資格確認の標準化
- 建設現場だけでなく、協力会・部会など業界組織全体への活用拡大
また、「BuildBuzzを通じて、**現場の安全と効率を両立できる“真の現場DX”**を実現したい」と語りました。
■ 会場の反響
発表では、AI活用や新技術をテーマにした講演が多く見られる中、
馬場専務の講演は“現場で使えるDX”という実践的な視点から共感を呼びました。
特に「重層構造の中での情報伝達をどう統合するか」という課題に対し、
現場発のソリューションとして高い注目を集めました。
■ 最後に
LiveAirでは今後も、現場で働くすべての方々の声に寄り添いながら、
安全・効率・信頼を支えるデジタルツールの開発を続けてまいります。
BuildBuzzはその第一歩として、
**“現場の声から生まれた、現場のためのDX”**を実現するアプリとして進化を続けます。
