暑さ指数(WBGT)簡単計算ツール
暑さ指数(WBGT)簡単計算ツール
※暑さ指数(WBGT)簡単計算ツール単体でご利用をご希望の際は以下のURLをご覧ください。
https://liveair.sakura.ne.jp/live-air.jp/wbgt.html
暑さ指数(WBGT)とは?建設現場でも重要視される“見えない暑さ”の指標を徹底解説
近年、日本の夏は猛暑が常態化し、特に建設現場や運動施設など高温環境下で活動する人々にとって、熱中症は深刻なリスクとなっています。
● 熱中症による労働災害の実態(建設業など)
厚生労働省の調査によると、2023年の職場における熱中症による死傷者数は1,106人と、前年より34%増加。
そのうち死亡者数は31人にのぼり、建設業では毎年10人以上が熱中症で命を落としています。
2024年も増加傾向にあり、2025年も同様の傾向がみられるのではないかと言われています。
年度 | 死傷者数 | 死亡者数 | 主な業種 |
---|---|---|---|
2023年(令和5年) | 1,106人 | 31人 | 建設業:12人、警備業:6人 |
2022年(令和4年) | 827人 | 30人 | 建設業:14人、警備業:6人 |
🔹 発生時期:7〜8月に集中
🔹 時間帯:11時〜15時台が最も多い
🔹 特に50代以上の作業員に多く、体力や持病が影響することも
これらのデータからもわかるように、熱中症対策は単なる気温のチェックでは不十分です。
● 暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは?
暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は、人体が感じる暑さの総合的な負担を数値化した指標です。
気温だけでなく、湿度・日射(輻射熱)・風の影響などを反映し、熱中症予防の“最前線”として広く使われています。
● 専門的なWBGTの計算式
● 屋外(直射日光あり):
iniコピーする編集するWBGT = 0.7 × 湿球温度(Tw) + 0.2 × 黒球温度(Tg) + 0.1 × 気温(Ta)
● 屋内(直射日光なし):
iniコピーする編集するWBGT = 0.7 × 湿球温度(Tw) + 0.3 × 気温(Ta)
- 湿球温度(Tw):蒸発しにくさ=湿度の影響
- 黒球温度(Tg):輻射熱(日差し、照り返しなど)
- 気温(Ta):乾いた空気の温度(一般的な温度計で測る値)
● 当サイトの計算ツールでは、この近似式をもとに簡易的なWBGTを自動算出しています。
● WBGTと危険度の目安
WBGT値 | 危険レベル | 行動の目安 |
---|---|---|
31℃以上 | 危険 | 原則中止。冷房下で安静に |
28〜31℃ | 厳重警戒 | 高齢者は運動中止。水分・休憩徹底 |
25〜28℃ | 警戒 | こまめな水分補給・活動量調整 |
21〜25℃ | 注意 | 運動時は様子を見ながら活動 |
21℃未満 | 安全 | 通常通りでOK。ただし油断せず水分を |
● 参考:日本生気象学会「熱中症予防指針」
● 建設業・学校・自治体での活用事例
● 建設現場・工場
- 厚労省「職場の熱中症対策マニュアル」ではWBGTによる作業管理を推奨
- 作業中止基準、休憩時間、服装の管理にも活用される
- 多くの現場で「WBGT 28℃以上で作業を中断」など明確な基準を導入
● 学校や部活動
- 文部科学省の運動指導マニュアルでは、WBGTを基準に授業・部活動の実施可否を判断
- 全国の小中高でWBGTモニターを導入する自治体も増加中
● イベント・避難所
- 夏の屋外イベント、マラソン大会、避難所開設などの判断材料としても使われています。
● 参考リンク・資料
💻 まとめ:WBGTで「見えない暑さ」に備えよう
気温だけを見ていては判断できない暑さが、今や命に関わるリスクとなっています。
WBGTという指標を知り、作業や運動の可否を“科学的に”判断することで、熱中症から自分や仲間を守ることができます。
●ページ上部の WBGT簡易計算ツール で、今すぐあなたの環境の暑さ指数をチェックしてみましょう!
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